おしらせ

九州国立博物館「国宝大神社展」開催のお知らせ

2014年 1月 30日

 

太宰府市にある九州国立博物館にて現在、特別展『国宝大神社展』が開催されています。
全国の神社仏閣・博物館に収蔵されている宝物や神像など国宝57作品、重要文化財65作品が、ここ九州に集まり公開されるという貴重なイベント。
誰しも一度は教科書や資料集で目にしたことがある美術工芸品が生の姿で展示されています。

北野天神縁起絵巻(国宝)
京都・北野天満宮所蔵

三角縁神獣鏡(国宝)
福岡・宗像大社所蔵
熊野夫須美大神坐像(国宝)
和歌山・熊野速玉神社所蔵

 

この特別展公開にあたり、第二地区神職会一同で拝観してきました。

特別展では【第一章・祀りのはじまり】として古代祭祀に使われた神鏡や装飾品などの遺跡出土品、【第二章・古神宝】では平安~室町期における飾太刀など武具や調度品、そして第三章以降には中世の神社参詣曼荼羅や絵巻物、武将らの尊崇によって奉納された刀剣類や工芸品、信仰のままに姿を映しだした木神像など数十点が展示されています。
こうした作品には当時の人々の思想や培われた技術の粋が反映されており、そうした背景から文化や信仰形態の変遷を窺い知ると同時に、格調高い美術品として絢爛かつ繊細さ、そして信仰対象として崇めるにふさわしき優美さと尊厳が伝わってきました。
まさに神々の気配と息吹がそこにあり、現代まで受け継がれてきた信仰の証、というべきものでしょう。

この特別展は、1月15日~3月9日まで期間、限定公開品などを交えながら開催されています。
こうして現存する歴史的美術的価値の高い数々の至宝を一般の方に興味をもって理解してもらえるよう、神社本庁を通じて各神社で割引価格で入場チケットを販売しています。
当神社でも取り扱っておりますので、ご家族友人と一緒に行かれてみてはいかがでしょう。

 

 

また、太宰府天満宮宝物殿では、漫画『スラムダンク』『バガボンド』で著名な漫画家・井上雄彦氏が第62回式年遷宮を祝して伊勢の神宮に奉納した墨絵展が開催されています。

昨年は60年に一度の出雲大社式年遷宮20年に一度の伊勢の神宮が重なった記念すべき年。
祭りを通して人々が受け継いできた文化・技術・伝統を表現すべく「承」と題して描かれた長尺墨絵ほか、取材時に描いたラフスケッチなどが見られるようになっています。
全国各地で巡回公開しており、太宰府天満宮では1月18日~2月16日までの展示となっていますので、お早めにどうぞ。
(※九州国立博物館チケットと入場券は異なりますのでご注意ください)

全国の展示会場につきましては以下のサイトをご覧ください 
◆伊勢神宮式年遷宮広報本部 公式ウェブサイト
 http://www.sengu.info/sho.html